株式会社計画情報研究所

COLUMN

リモートワークとこれからの働き方

はじめに

新型コロナウイルスを契機に、テレワークが社会的に浸透しています。私自身、新型コロナウイルス感染症拡大以降、通常の出勤と在宅テレワークのハイブリッドで仕事を進めています。

土壌づくりは少し前から

当社ではコロナ禍になる以前から少しずつテレワークできる体制づくりを整えていました。

社内の朝ミーティングをオンライン化(2019~)

複数の拠点に社員がいるため、朝のミーティングをオンラインで開催。最初はやって意味があるのだろうか、と戸惑いましたが、今では毎日の習慣となっています。

テレワークしやすい環境づくり(2020~)

社員のPCをすべてノートPCにするとともに、SlackやTeamsなどコミュニケーションツールを導入するなど、テレワークしやすい環境づくりを整えていきました。

▲社員全員がノートPCを持つように。家でも会社でもカフェでも、どこでも気軽に仕事ができるようになりました。

この他にも、国が主催するテレワーク・デイズに参加し、自宅やカフェなど会社以外の場所でテレワークをしてみるなど、テレワークに対して少しずつ慣らし運転をしていました。
その最中での新型コロナウイルス感染症の拡大。もともと大雪等の有事の際を想定して準備していた中、こんなに早くテレワークの必要性が高まるとは思ってもいませんでした。特に2020年4月~5月は緊急事態宣言もあり、県をまたいで通勤している私は、1ヶ月以上のテレワークを余儀なくされました。

テレワークをしてよかったことと課題

テレワークを続ける中で、多くの発見がありました。

良かった点

①会社にいなくても仕事ができる

会社に行かなければPCもないし保存しているファイルを開けない!ということがなく、自宅で円滑に作業できるため、移動制限時も業務を進めることができました。

②家族との時間、趣味の時間の増加

私は通勤に1時間以上要していました。そのため家族の家事負担が大きくなっており、申し訳ないし、どうしたらよいかと頭を悩ませていました。テレワーク開始後は自宅で作業するため、往復約3時間もの通勤時間を節約することができました。その結果、家事にかける時間の確保が容易になり、家族の家事負担がかなり軽減されただけでなく、自分の趣味の時間を持つこともできるようになり、私生活の充実につながっています。

③体調と相談できる

体調を崩した時も、テレワークなら勤務時間の自由度が高く、適宜休みをいただくなど、自分のペースで仕事と体調の管理をできたのも、メリットだったと思います。

課題

①運動不足

通勤時に歩いていた分運動不足になっていると思います。意識して運動しなければ、と感じています。

②コミュニケーションが取れないフラストレーション

毎朝オンラインミーティングを行っていたり、コミュニケーションツールで連絡をとっているとはいえ、テレワーク中は基本一人。会社にいるときのように、誰かと雑談することもないので、少しフラストレーションを感じることもあります。

これからの可能性

コロナ禍によってテレワーク環境が整備されたことにより、オンライン打合せやオンライン会議、そしてオンラインセミナーも増加しました。またワーケーションなどの新しいスタイルが提唱されるなど、コロナ前と比べて、働き方に関する大きな変化を感じます。このオンラインでの働き方は、コロナ禍収束後も定着していくと考えられます。
一方で、リアルで話をすることの価値が、より高まると考えられます。私自身、一定期間テレワークが続いた後に出社すると、社員やクライアントと話ができることが非常に楽しく、有意義な時間だと意識するようになりました。
オンラインが軸になっていくからこそ、リアルで物事を見聞きし、人に会って話をすることが、高い価値を持つようになる。コロナ禍で人と会えず、話もできない環境が、ますます「人と話をする」ことの価値を高めていると思われます。

▲リアル&リモートによるハイブリッド社内会議。リモート参加も当たり前の風景に。

おわりに

私は現在もテレワークを続けており、今後、出産や育児を控えている中、通常の出勤とテレワークのハイブリッド体制を続けていくことになると思います。また旅行が好きなので、コロナ収束後には、ワーケーションなど自宅以外の場所でのテレワークに挑戦することを楽しみにしています。自分のライフスタイルに合わせ、充実して働ける方法を模索していこうと思います。
(竹内)