株式会社計画情報研究所

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宇出津 あばれ祭 1日目のクライマックスは柱松明の周りをキリコが乱舞

ふるさとに帰る特別な日

 奥能登の祭りは、外に出た人もふるさとに帰る特別な日だ。人口が激減しても、これだけの人が地域と絆があるのだと思うと心強い。奥能登のキリコ祭り、トップバッターは「宇出津あばれ祭」、今年はキリコ全40基が出そろった。1日目のクライマックス、松明の周りを乱舞するキリコを観に行った。

 5本の柱松明(ハシラタイマツ)と3基の置松明(オキタイマツ)に火が灯され、激しく爆ぜる中、キリコが乱舞する。火の粉を浴びるほどご利益があるとされている。食い入るようにファインダを覗いていると、キリコ巡行のじゃまになり突き飛ばされる。そのままだとキリコの下敷きになるところだ。ナイスタックルをもらって助かった。

 松明の火の粉がキリコに襲い掛かる。それを喜ぶように、太鼓と笛の音が激しくなりキリコが躍動する。

 狂喜乱舞の中、精神はむしろ静寂へと近づいていく。そんな瞬間も垣間見ることができる不思議な時間が流れる。

 1日目のクライマックスが終焉を迎え、キリコはそれぞれの町へ戻っていく。2日目はキリコの巡行、そして2基の神輿が登場。神輿を海の中、川の中、火の中に投げ込み、叩いたり、壊したりあばれまくる。あばれが足らないと、神さまがあばれ、災いがおきるとも伝えられているため、限界まであばれなければならない。荒行である。

 今年は1日目だけの参加だが、臨時駐車場が用意されるなど地元の方が受け入れる準備ができるようになった頃、2日目を訪れたいと思う。

(米田)

果肉感が残るフレッシュ青梅ジャムづくり

庭の梅の収穫と剪定

庭の梅の木ですが、毎年枝が伸びるため、梅の実の収穫に合わせて剪定します。剪定中は、かための桃の実を切った時のような、すごく爽やかな香りにつつまれます。

 約2時間の作業で、青梅が1kg収穫できました。

果肉感が残るフレッシュ青梅ジャムづくり

 庭で収穫した梅1kg、グラニュー糖800gでジャムをつくります。梅を水で洗い、ナリ口のホシを楊枝で取り除きます。鍋に梅と水を入れ、中火でかきまぜながら茹で、50℃になると水を捨てます。これを4回繰り返します。完熟梅ならこの時点で、手で種が取れますが、フレッシュ青梅ジャムの場合、包丁で種を取り出します。1kgですが、根気のいる作業です。

 梅の実をみじん切りにしていきます。玉ねぎのみじん切りより、やや細かめにするのがコツです。ここまで終われば、あとは煮るだけです。鍋に、みじん切りの梅と、グラニュー糖1/3を入れ中火で煮ます。煮立ってきたら、グラニュー糖1/3を入れ5分煮ます。灰汁(アク)を取り除き、弱火で5分煮ます。残りのグラニュー糖を入れ、弱火で20分煮たら完成。今年もトースト、ヨーグルトで楽しみたいと思います。バニラアイスと合わせると最高です。

試食会

 MiSURAのビスケットとあわせて、会社にいた方に試食していただきました。お褒めの言葉をいただき感謝します。

(米田)

秋田の歴史的まちなみ 角館 増田

角館の街並みを楽しむ

 塀越しに通りから見えるように植える「見越しの松」は風情があるが、角館の場合、シダレザクラ、モミ、モミジ、松などの大木が「見越し」というスケールを超え、塀を圧倒している印象を受ける。城下町の面影を残す町並みにおいて通りの広さ、木の大きさが群を抜いている。シダレザクラが咲く時期、紅葉の時期は見事だと思うが、新緑の時期は森の中にいるような雰囲気だ。

 巨木が多いため、通りを歩いていても武家屋敷の塀、門は見えるが、主屋の姿は伺えない。なおこの通りは、昭和51年という早い段階で、重要伝統的建造物群保存地区となっている。

 重伝健に指定されている武家町(内町)は、1656年に佐竹北家が入部して以来400年、道路の幅から曲がり角ひとつまで街区形態がそのまま残っているのも特徴的である。江戸時代の通りとしてはかなり広い。

 上中級武士の居住地であったことから町割は大きく、見学した青柳家は敷地が三千坪と広大。薬医門(青柳家の親戚が『解体新書』の附図を描いているが関係は?)と名付けられた門は趣がある。当時の門は家の格式を表し、藩の許しが必要だったとのことである。

 母屋は約200年前、幕末の建物。寄棟茅葺屋根が往時をしのばせる。建物は簡素ながらも武家の威厳が漂う。大屋根の形状が茅葺のため、“枯れた”雰囲気が強く、入口にかかる懸魚が特徴的だ。城郭や寺社に用いられた懸魚は江戸中期以降、上級武家の屋敷にもみられるようになった。金属葺きの部分は石置き屋根だったと思われる。

 内町の通りには、武家屋敷も残るが、建て替えられ店舗になっている屋敷跡もある。岩橋家は門をくぐると主屋を鑑賞できる。中級武士の典型的な間取りとのことであるが、入口がむくり屋根、懸魚がかかる点は青柳家と類似している。

 続いて外町(とまち)と呼ばれる町人町へ。こちらは重伝建ではないが、豪商と寺社仏閣が多かった通りが町並みを維持しており、内町と比べ通りは狭いものの格式は十分高い。北の入り口には新潮社記念文学館がある。創設者佐藤義亮氏は角館出身で、近代文学に関する資料や原稿が展示されている。高校生の頃よく読んだ安部公房の文庫が新潮社のもので、以来新潮社には特別な思いがある。

 外町は宿やギャラリーになっている建物もあるが、重厚さは内町に比べ遜色がない。寺社以外の建物は、時代は少しくだるものが多いようだ。

 お昼近くになると観光客の姿も多くみられた。アジア系のインバウンドツーリストも多く訪れている。山桜の樹皮を用いる樺細工(かばざいく)を販売しているお店も多い。チラシと呼ばれる技法の作品は味わい深く、花入れがあったらほしいと思い尋ねてみたが、特注になるとのこと、いずれ検討したい。

 苔むした石塔とシャクナゲが塀越しにみえる。風情と風格を兼ね備えた街並みだ。

増田(横手市)の街並みを楽しむ

 14世紀に増田城が築かれ、1615年に一国一城令によって廃城となったが、17世紀の中ごろから久保田藩公認の定期市が始まり、流通拠点として栄えた。明治維新後も商業地として発展し、生糸、たばこで発展し、大正時代には吉乃鉱山の関係者で賑わい、昭和初期にかけて大いに繁栄した町である。

 敷地は通りに沿って短冊形に割られ、間口は4~5間であるが、奥行きが50~70間と長い。悠に100mを超える敷地に、通りから主屋(ミセ、ブツマ、オエ、イマ)、ミズヤ(台所)、ウチグラが続く。ウチグラは主屋から続く鞘付き土蔵であり、土蔵が建物で覆われている。そこから、フロ・ベンジョ、ニワ、トグラ(外蔵、建物で覆われていない土蔵)、モンと続くのが一般的のようである。主屋からウチグラ(内蔵)まではトオリドマが配される。

 特徴の一つがウチグラ(内蔵:鞘付土蔵)である。正面と背面には掛子塗の扉、磨きこまれた黒漆喰は色褪せていない。風の強い本地では火災が多く発生するため財産を守る土蔵は必須であった。しかし豪雪地帯でもあり、漆喰の壁は雨雪に弱い。そこで土蔵をつくり、木造の鞘で守っているのだ。

 主屋は切妻妻入の二階建て。一間程度の下屋出しである。二階は庇を張り出し、内縁としている。ケラバが大きく出ており、化粧梁を重ね、壁面から突出する梁首(装飾)が力強い。

 見学させていただいた佐藤又六家は、主屋自体もウチグラになっている珍しいタイプ。当時の主が、延焼を食い止める防護壁の役割にもなるため、主屋も鞘付き土蔵にしたとのことである。仏間の2階には通常の民家ではみられない大きさの神棚が設置されており手の込んだ斗栱が目を引く。

 これだけの建築物を維持していくのは大変であり、すでに個人の手をはなれているものもあるが、様々な形態で活用されているケースも多く、生活者の息遣いが聞こえてくる重伝健地区であるといえる。佐藤又六家の当主に内部を案内頂いたが、増田の繫栄に誇りを持っていることが伝わってきた。建物とともに、ここで暮らす人、増田への思いが継承されることを願う。

番外編 秋田のB級グルメ 横手やきそば

 増田の街並みを見に行くついでに、横手に寄って「横手やきそば」を頂いた。年に一度「横手やきそば四天王決定戦」(現、横手やきそばフェスティバル)を開催しており、トップ10が推奨店、トップ4が四天王を名乗ることができる。伺った「藤春食堂」は12年連続四天王受賞中である。外観は、ザ・昭和の食堂だ。

 午後1時15分ごろについた。待っている人は一組。なんとか入れそうだ。内容は分からないまま特製をお願いする。

 目玉焼の黄身を絡めながら食べるのがコツのようである。ソースはやさしい味。足りないようならテーブルのソースをかけるのが流儀らしい。麺は太めだがやわらかい。すっごくスペシャルな焼きそばではなく、身近にあると週に1度はたべたくなる、そんな味である。遠方からわざわざというよりも、生活に寄り添ってくれる味。そんなお店が評価されているのも、横手やきそばのいいところだと思う。

(米田)

とくしまマルシェ 進化系産直市がすごい賑わい!

とくしまマルシェ

 徳島訪問中、毎月最終日曜日は新町川両岸のボードウォークで「とくしまマルシェ」が開催されると聞き行ってみた。川沿いのかなり広いエリアに、マルシェの出店がずらりと並ぶ。

コンセプトは、進化系産直市

 コンセプトは「進化系産直市」である。とくしまマルシェ事務局スタッフが直接足を運び、徳島県内のおいしい食材を探し、出店交渉を行う逆指名スタイルである。選び抜かれた生産者が自慢のこだわりの逸品を、白いパラソルの下で来場者との会話を大切にしつつ対面販売を行っている。

 産直市としても大変質が高いが、さらに飲食も充実している。毎週開催してもよさそうだが、生産者が忙しくなりすぎるのもよくない。ほどよい開催頻度が出店者を疲れさせず、多くの客を呼び寄せる秘訣なのかもしれない。

TOKUSHIMA Kupu marchéも同日開催

 隣接する商店街「東新町アーケード」では、TOKUSHIMA Kupu marchéが開催されていた。こちらも毎月最終週の日曜ということで同日に開催している。人気店には行列ができており、とても賑やかだ。

ちなみに前日(土曜)夕方6時の風景は、こんな閑散とした通りだった。

 スイーツとハンドドリップのコーヒーをいただいた。大満足である。ドリップ中、店主とお話をしていたら、希少性をだすために月1回としているそうである。10年以上続いているし、いろいろな意味でバランスがいいのだろう。地方都市の商店街が苦戦して久しい。物販はとても難しい時代だ。しかし元々の市のスタイルを振り返り、それぞれ各地で活躍されている方が、時々まちなかに集まり、人々に楽しんでもらったり、客層を広げたりする。商店街の空間を活用し、新しい時代にマッチした商売のあり方が生まれているのかもしれない。

 とくしまマルシェが開催されている川沿いも、TOKUSHIMA Kupu marchéが開催されているアーケード街も、座れるスペースがしっかり確保されているのもありがたい。

番外編 お昼は徳島ラーメン

 お昼は徳島ラーメン。阿波踊り会館のスタッフに美味しいお店を聞いたところ、ラーメン店が数多く載った地図を提供してくれた。おススメを聞くと、市民が好きな店ということで紹介いただいたのが「麵王」である。11時に伺ったがすでに満席。豚骨醤油スープに具は甘辛く煮込んだ豚バラ肉。白ごはんと食べるラーメンだ。生姜の風味が効いており、見た目よりもあっさり。生卵と混ぜながら食べると絶品である。替え玉は100円。くせになる味だ。

米田

 

茶碗づくりで楽しむ金沢のまち

大樋焼の茶碗をつくりました。

大樋焼は、加賀藩5代藩主前田綱紀が、京都から裏千家の仙叟宗室を招いた際に同行させた楽焼職人が窯を開いたのが始まり。
以後、350年の歴史を積み重ね、金沢の文化を象徴する存在です。

手びねりで成形する大樋焼。
徐々に土との関係がつかめてきて、私の手に馴染む茶碗をつくることができました。

金沢の文化に触れる体験をすることで、日々の生活に深みや彩りが増しています。

大樋焼以外にも様々なところで前田家の文化政策の影響をいまだに体感することに圧倒されつつ、
これまでの変遷も感じながら、今の金沢を楽しもうと思います。 (織部)

地物野菜たっぷりランチ会

お弁当の写真
今日は地物野菜たっぷりランチ会が開催されました。
野々市市にある香土さんのお弁当です。
こだわりのお野菜は新鮮で味が濃くおいしいですね。(*^^*)

北陸新幹線


北陸新幹線が敦賀まで延伸しておよそ1ヶ月。
福井支店は福井駅近くということもあり、北陸新幹線駅開業前に比べ、観光客の姿も見かけるようになりました。

普段福井にいる私は、会議や打ち合わせの際、今まで特急電車を使って金沢まで移動していましたが、今は新幹線を利用しています。
特急電車と比べると速く、ボーっとしていたら到着、なんてことも。

北陸新幹線を契機に、福井のまちがどのように変わっていくのか。これからとても楽しみです。
(竹内)

ボードゲーム

福井県の「ふくいSDGsパートナー」事業のひとつ「福井未来人材育成プロジェクト」にて、地球温暖化防止に楽しく学べるボードゲームの制作に携わりました。
その名も「ふくい温暖化クライシスボードゲーム」。
先日完成したので、早速社内で遊んでみました。

    

最初はルールを覚えるので精一杯でしたが、慣れてくると「こうしてみよう!」「こうしたらどうかな?」と本気で考えるいい大人たち。
しかし結果は…残念ながらクリアならず!福井は滅亡しました(笑)

地球温暖化防止のために何ができるか、楽しみながら学べる素敵なゲームです。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

地物野菜たっぷりランチ会

先日、「地物野菜たっぷりランチ会」が開催されました。
能登でオーガニックな農業をされている洲崎氏より提供された石川県産の野菜を使ったお弁当でした。
これから隔月開催なので今後も愉しみです。

秋の富山でアートをめぐる

 

北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023 を観に行きました。

富山市内の各エリアで、様々な物質を用いた作品が展示されています。

個人的には中島閘門にある落ち葉を折り上げてつくる作品の繊細な技術と表現が一番印象的でした。

他にも、樂翠亭美術館や岩瀬の酒造店など、建築やまちなみも楽しみながら展示を観てまわることができました。

同時期に開催される富山市内の展覧会と合わせてアートをめぐる秋を過ごすのも楽しそうです。

(石黒)

旭川のソウルフード

旭川の食

旭川は鉄道駅から中心市街地を貫く約1kmの歩行者専用道(買物公園)が特徴的なまち。買物公園の整備はちょうど50年前、古くからウォーカビリティを意識したまちです。旭川ラーメンが有名ですが、まちを歩いていると聞きなれない食に多く出会いました。①サフォーク入荷しました:お店に入り「サフォークお願いします」と威勢よく頼むと、店員さん「・・・」。あっ、そういうことなのね。焼き加減は?レアね う~んさすが北海道。ちなみに塩ホルモンはカリカリになるまで焼くように  ②庶民のごちそう 旭川名物 新子焼き:シンコってコハダか?う~んこれが新子か。なるほど、いける!  ③ジュンドッグ:エビフライとかソーセージって書いてあるぞ 美味いがおやつにはちょっと重たいぞ。  ④カンジャンケジャン:間違えてカニジャンケンありますか?って聞いたら、売り切れって言われたよ 残念。 名前を聞いてピンとくるものいくつありましたか? 夏の週末、旭川のまちは、お酒とソウルフードで最高潮に盛り上がっていました。幸せそうな笑顔があふれるまちは、ひとつの理想郷だと感じます。(米田)

幸運の…?

会社の近くにあるまちのりポートで見つけました。なんでも500台中5台しかない「金箔まちのり」なんだそう。
レアなものに出会えてハッピーな気持ちになりました。
(竹内)