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奥能登国際芸術祭2020+

2021年をふりかえると奥能登国際芸術祭での体験が記憶に刻まれています。2020+という表記が示すように、開催が1年延期。「まん防」の中、9月は限定公開。ようやく10月からは全作品公開となり、たくさんの人が珠洲でアートを楽しみました。関係者の方々の熱意とご努力のおかげで、多くの人がコロナ渦の中、新鮮な気持ちになれたのではないかと思います。今回の芸術祭は「場所の記憶」がテーマ。様々な作品から奥能登の記憶の集め方、感じ方を学ぶことができました。あらためて認識したのは、時代の変化に順応するだけでは大切なものはどんどん失われてしまう現実。「場所の記憶から未来をつくる」ことは、これからの時代に強く求められるプロセスだと思います。そのことに気づくことができたのは私にとって大きな収穫でした。(米田)