スタッフのつぶやき

2020年8月 7日

泉鏡花 幻の選集

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約50年前、澁澤龍彦が企画しながらも実現しなかった幻の選集が刊行されました。装釘は小村雪岱描きおろしの絵を用い柳川貴代の手で鏡花本スタイルを再現。1作目を飾るのは戯曲「山吹」。澁澤龍彦が三島由紀夫との対談をふりかえり「この知られることの少なかった作品を、口をきわめて絶賛したのは私たちが最初だったのではないだろうか」と述べており、手に取ってしまった人への殺し文句になっています。かなり偏りが大きい選定もむしろ存在感を高める結果に。三島曰く「澄みきった天上界へ連れていってくれるのが鏡花の文学」。私は読者としてその域に達していませんが、いつか天上界を垣間見る時を夢見ています。(米田)

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