スタッフのつぶやき

2013年5月アーカイブ

2013年5月16日

御車山祭

御車山.jpg5月1日、高岡では御車山祭が行われる。ご縁があり息子たちが山車に乗り込む花警護として参加した。

全国の曳山祭の原型は京都の祇園祭であり、鉾に悪霊を宿らせることで諸国の穢れを祓う御霊会が起源である。御車山祭の山車(やま)にも鉾がたてられており、それを巡行させることで町の穢れを祓い、厄災に対する町の安全を願うのである。

柳田國男がいうように、都市において祭は神事から、見物客を巻き込んだイベントへと変化する。柳田はそれを「祭礼」と呼んだ。富山県西部地域には数多くの曳山祭がある。伏木、城端、新湊、石動、大門、福野・・・。同じ曳山でも、各都市の町衆の気質が、祭礼化と結びついており興味深い。伏木では山車がぶつかりあう「かっちゃ」と呼ばれるケンカが最大の見どころであり、城端では庵唄やカラクリ人形の演舞など情緒性が高い祭礼に仕上がっている。

それでは御車山祭はどうかと考えると、神事としての性格を強く維持している祭といえる。派手な演出は無いが、町衆が自分たちの町の安全、発展を願う思いが貫かれており、格式の高さを感じさせる。見物客にとっては物足りないかもしれないが、主役である町衆達はあまり気にしていないようだ。私はそれが高岡らしさであり、これからも保ち続けてほしい気質であると思っている。